おおおおきな西瓜


威嚇柄の緑とやさしいワタの白のなかで、あまい赤が成長の螺旋をいったいどれだけぐるぐるさせていたのだ!
包丁一刺し、エネルギーがぱすっと外界に出てきた。
出口なき丸の緊張を自分の手でピリオドうつ感情はなんとも。
レストランに絵がかかっている景色は殊に好きで、パリに行くと20区にあるビストロに必ず行く。おおきな緑色の油絵がかかっていて、テーブルについて西瓜を食べる水着のふとったおばさんが描かれている。牛肉のカルパッチョのうえにこれまたおおきなアンチョビがでろんと立派に乗っていた一皿をよく覚えている。

2019.8.15